マニュアルモードで撮影できるカメラの場合は基本的には以下の設定をベースにして、ポイの明るさや環境光の強さによって各パラメータを調整してみましょう。
基本設定
項目名 |
基本値 |
ISO(感度) |
200 |
F(絞り) |
6.3 |
SS (シャッタースピード) |
1/4 |
マニュアルモードで撮影できるカメラの場合は基本的には以下の設定をベースにして、ポイの明るさや環境光の強さによって各パラメータを調整してみましょう。
項目名 |
基本値 |
ISO(感度) |
200 |
F(絞り) |
6.3 |
SS (シャッタースピード) |
1/4 |
ポイの撮影は発光体の動きを撮影するため、通常の撮影とは異なるアプローチになります。
まずポイの発光部分の色合い、とくにグラフィックポイの場合は鮮明な色が出る露出を決定した上で、その他の被写体が綺麗に映る工夫をします。
具体的にはまず 絞りxISO を決定しポイの色が綺麗に出るように設定します。ポイは基本的には動き続けているのでシャッタースピードはポイの露出の増減に関係せず、軌跡の長さに関するパラメータとして考えます。ただし、外部の環境光がある場合はシャッタースピードは外部環境の露出の増減に関係してきます。
またLEDや炎のポイを回す場合基本的には暗い環境での撮影になります。
その中でポイは明るく発光しているため 絞りxISO は通常の暗所撮影ではありえないほど暗い設定になります。
そのためストロボを使用して初めて鮮明な演者の姿を捉えることが出来ます。
このとき「後幕」に設定することでポイの軌跡がポイ本体の後に描かれる自然な絵になります。
「先幕」で撮影すると逆にポイの先に軌跡がのっかっていく不自然な絵になります。
ストロボは閃光速度が重視されます。
閃光速度が遅いと激しく動く演者やポイの動きがぶれて不鮮明な写真になります。
明るいポイの場合は 絞りxISO でかなり暗い状態になります。そのため大出力のストロボ、または多灯で出力を補う必要があります。
通常最大出力での閃光速度は遅くなるので最大よりも数段落とした状態でも撮影可能なストロボが望ましいです。
またパフォーマンス中はシャッターを切りたいタイミングで切れることが重要なのでストロボのチャージで待たされる時間はできるだけ少ないほうが良いです。
ワイヤレス発光で自由な位置にストロボを置くことで様々な表現が可能になります。ただしキャノンでは通常ワイヤレスの後幕ができません。
これは光を扱うパフォーマーにとっては致命的な仕様なのでキヤノンの開発チームの皆さん、何とか後幕ができるようにシステムの改善をお願いします。そして動画きちんと軌跡が途切れないようなセンサーの設定にしてください(動画はソニーのミラーレスも撮れません)。
これらが改善されるまではポイスピナー、ファイアーダンサー、LEDパフォーマー、ライトペインティングフォトグラファーの皆さんには2022年現在、ニコンかFUJIFILMのミラーレス一眼をお勧めします。
炎の色や、LEDの色に合わせて自然な色合いになるようなカラーフィルターが必要です。
(研究中のため有益な情報がありません。)
1 背景が黒の方が無難。背景の色や光を反射するものがないか注意
2 環境光アリの場合明るすぎると被写体の残像が残る。
明るいポイの色を出す露出に合わせるとかなり暗くなりますが、背景に明かりがあると、人と背景が溶けこむ現象が生まれるので、意図した演出出ない場合背景はできるだけ真っ暗になるようにしましょう。
シャッタースピード : 基本バルブ撮影が良い。パフォーマーの動きをみて、カッコイイ動きを捉えるようにシャッターを切る。環境光の影響がある場合や、背景の景色を取り込みたい場合は F x ISOを決定した後シャッター速度を調整して背景が映る適正スピードを算出し、演者にそれにあった演技をしてもらう。
絞り :
ISO :
スマートフォンアプリでは無料で使用できるヤメラ(iOS, Android)がお勧めです。
上記設定に近くなるように調整して撮影してみてください
▽撮影可能なカメラの一覧