ニコン Z6を購入してから、ずっと待っていたキヤノンEFレンズをNikon Zシリーズで正常動作させるアダプターTECHART TZC-01 が2020年ついに登場しました!
キヤノンから乗り換えてから、今か今かと待ち続けましたが一向に続報がなく、気づけばニコン用のレンズをいくつか購入し、1年以上の時を経て忘れた頃に発売開始となりました。販売開始後直ぐに中国から直接取り寄せ、使ってみましたが・・・
思った以上にちゃんと動く!!
ファームウェアアップデートで今後じわじわと動作が良くなるのかなぁと思ったら、届いた時点で想像以上にちゃんと動いたので正直言って驚きました。
良いところ
- キヤノンのEFレンズを使える!
- AFも想像以上に使える
- 瞳AFも一応使える(レンズによる)
- センター、AF-Sだとほとんど問題なく使える
- ニコン用だとレンズ内モーターが無くてZ6では使えないサードパーティレンズもキヤノン用だとモーターが入っているのでAFが使える(Sigma Fish Eye 15mm F2.8など)
FTZよりコンパクトと思ったけど比べたら単純に三脚台がない分小さく見えるだけでした。- EF 40mm F2.8 STMを付けるとZ6が超コンパクトなカメラになって嬉しい
悪いところ
- 中央から離れるとAF制度が落ちる
- nikon純正のレンズよりAF精度が落ちる
- レンズによってはまったく使えないものもある
- 暗所でのAFも性能落ちる気がする
メーカーのレビュー動画でもほとんどAFポイントをセンターから動かしていませんが、それはやはりそれ以外のところが苦手だということの裏返しで、センターから離れると大分AFスピードがおちたり、行ったり来たりして全然定まらなかったりする印象です。
写真
外観
TZC-01とFTZの比較
USBドック
アップデート用のUSBドックはプラスチック感があって安っぽさはあります。到着時から何か白っぽくなっていました。今後のアップデートが楽しみです
ニコン用レンズよりキヤノン用レンズが使える場合の例
左:Sigma 15mm F2.8 + TZC-01 = AF使用可 右:Sigma 15mm F2.8 + FTZ = AF使用不可
キヤノン用にはAFモーターが内蔵されていて、ニコン用には内蔵モーターがないサードパーティーレンズがある
(とは知らずにニコン用フィッシュアイを購入して絶望的な気持ちになりました・・)
最高の相性例
EF40mm F2.8 パンケーキを接続した様子。早くニコンからもパンケーキレンズが出てほしいですが、今のところこれで十分です。
Z6 + CTZ-01 + EF40mmとNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの比較
もちろん純正のレンズと比べると精度は落ちるし、キヤノンのレンズはキヤノンで使ったほうがパフォーマンスがいいのは当然です。ただ、これまで使っていたレンズをニコンでも使える喜びのほうが大きく、満足度が高いです。
キヤノン➡ニコンで乗り換えた方、乗り換えを考えている方は買って損はないと思います!
パンケーキレンズ&Z6のコンパクトさは最高です!
※2020/3/5 追記
同様のアダプターでFringer (フリンガー) FR-NZ1というのも発売されていました。少し高いですがその分性能がいいのか、とても気になります。AFが中心から離れても普通に使えるのなら魅力的です。
TECHARTもファームアップでより改善されることを願います!
動作確認レンズ
レンズ名 | 画像・リンク | 動作状況 |
EF 40mm f/2.8 STM | OK | |
EF35mm F2 IS USM | OK | |
SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE | OK | |
SIGMA Art 24-105mm F4 DG OS HSM | OK | |
TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09E | AF,絞りともに反応せず | |
Canon EF135mm F2L USM | OK |
キヤノンからニコンに乗り換えた経緯
キヤノンの一眼レフ動画に感動し、ファイアーパフォーマンス動画、イベントでの記録動画などを写真・動画で撮ってきましたが、だんだんと明らかになってきたキヤノンでは取れない絵があるという事実。
- ワイヤレスでフラッシュを使うと後幕ができない ➡ 軌跡を扱うポイパフォーマーの写真を突き詰めるとフラッシュは必須で、その場合に後幕ができない致命的な仕様が2019年時点でも解消されず。(中国製ストロボGodox等で何とか対応してきた
- 動画で軌跡が取れない ➡ 30P 1/30で撮影しても必ず光の軌跡のギャップが生まれる。Magic Lanternによると 1/30と表示されているにもかかわらず厳密には 1/33 とかになっていて、フレームとフレームの間に記録できない時間が生まれている。これはソニー、パナソニックの一眼レフ・ミラーレスも同様。富士とニコンだけちゃんと撮れる(ブラックマジック等のシネマカメラは当然とれるし、ビデオカメラAX100などもちゃんと撮れる)
これらがEOS Rになったら解消されるかと期待していたが残念ながら改善されておりませんでした。
キヤノンの操作性、写真の絵作りは今でも好きですし、レンズ群の豊富さも好きです。
ただポイを撮るためにはキヤノンには致命的に足りない部分があったため、他社への乗り換えを検討しておりました。
そんなとき動画の驚くほど鮮明な画と、ノイズを感じさせない暗所性能、軌跡もビデオカメラ同等に綺麗にに取れるセンサー、圧倒的な存在感でZ6が登場しました。
動画も写真もこれ1台で良ければ荷物も減るし、撮れないものはなくなる!
ただ、一番の問題はニコンのレンズは1つも持っておらず、キヤノンのレンズ資産を何とか利用できないだろうか・・・
と思っていたところ、キヤノン➡ニコンのレンズアダプターがでるとの噂を目にしそれならいいかと思い切ってZ6へ乗り換えました。